日本文化のこと ~ 表千家茶道と日本のたしなみ~和のお教室桐景会

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初めてさんのための茶道と日本のたしなみ

1.歌舞伎を見に行こう   

2013年12月14日に開催した「初めてさんのための歌舞伎入門」。
こちらより、歌舞伎を見に行くためにはどうすればよいのか
ご紹介いたします。

歌舞伎座1.jpg

もともと歌舞伎は庶民の娯楽。ですので、唯一座席で飲食が許されています。
昔はお酒を飲んでいた人もいたそう。そのくらい、気楽にみんな楽しんでいたのですね。

9代目團十郎丈が、もっと歌舞伎を高尚なものに・・・と試み、私たちが今ちょっと
感じている敷居は、それがきっかけになっているのかもしれません。
格調高い演目も、増えていったのだそうです。

見に行ってわかったのは、生の舞台の面白さと義理と人情の憎めないドラマ。
所作や衣装、舞台の美しさ、大胆さ。

そしてTVで見ている役者さんの印象が違うこと。
部分アップのテレビだと感じなかった、役者の技量^^;
生の舞台を見た後と、そうでないのとでは、応援したいと思う
役者さんが違いました。

行ってみたいけど、でも、どうやって?という初めてさんのために、
上記講座より、いくつかご紹介します。

・チケットはネットで取る方が座席もわかっておすすめ
しかも直前にすごく良い席が取れることも多い。

・花道に近い席はお勧め。ただし、役者が背中側に回ってしまうことが
多いので、舞台と桟敷側の間に挟まれた狭いお席はお勧めしません。
舞台を正面に、花道の右側エリアで花道近くがおすすめです。

・イヤホンガイドは初めてさんはぜひ借りましょう。
パネルは字幕が出て便利ですが舞台を見逃す可能性もあるので、
見ながら聞ける、イヤホンガイドの方がおすすめ。
※生放送でもないのに、仕掛けのタイミングや時代背景を教えてくれるのは
本当に面白いです。

・中で売られている、パンフレットは、詳しく演目の解説があったり
役者さんのインタビューも掲載されていて盛りだくさんでおすすめ。
中日以降になると、実際の役者の写真は入るのでこれを狙っている人も。
無料エリアB1Fでも購入できます。

・歌舞伎には日本舞踊の要素が所作に盛り込まれている。芝居があるので
日本舞踊と歌舞伎と違う。が、踊りと歌舞伎が切っても切れない関係であり
役者さんが日本舞踊の流派を持っている、とのこと。

・足の悪い方は、通路に近い席を。車いすも借りられ、車いす用専用の
席も2つあるので、チケット購入時に確認すると良いそうです。

・お席でお弁当を食べていいし、中は混雑するので、お食事はお弁当を
持ち込んで食べるのがおすすめ。

・意外に休憩時間になってすぐは、お手洗いが空いている。終了に近づくほど
混雑するので注意しましょう。

・観劇前は時間がないので、早めに歌舞伎座に行き、お土産などは買っておくと良い。
*昼の部は、場外であればまだ空いているので、お帰りでも大丈夫です。

・踊りが上手な人は、肩も所作もきれい!

・時代物、世話物、踊りの構成になっていますが、時には一つの演目を
通しで行うことも。これは初心者にはつらいので、避けた方がいい

一度は歌舞伎を見に行きたい!!と、皆さん口々におっしゃってました。
ぜひ行ってみてくださいね。

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2.作法の始まり   

ine.jpg

礼儀作法は神様への儀式から生まれたもので、贈答品の習慣も、もとは神様へのお供え物
が起源になっています。

農耕民族である日本人は、天災などが起こらずに無事に作物が実り、収穫できる
ことを神に祈りながらも共同作業と考え、自らも働きました。

種を存在させ、芽を出すのは人間にはできませんが、土に埋めたり水をやったり
草を間引いたり、は人間が行わなければ順調には育たないからです。

その祈りの儀式を行っていた最たるところが天皇家、ほかに貴族や武家など上流階級に
属する人々でした。
その作法は格式高く庶民の憧れとなり、やがて民間に広まって行われるように
なりました。

それが現在の作法や決まりごと、具体的には立ち居振る舞いや贈答の習慣、年中行事の元に
なっています。

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3.「のし紙」「水引」「掛け紙」    

熨斗(のし)や水引をつける意味

一般的にご進物や贈答品を送るときに、用途によって多少異なりますが、

・掛け紙(表書き:御祝 などを書く贈り物を覆う紙) 
・水引(紅白や黄白、黒白、金銀 など)
・熨斗(のし)

が付けられます。

そもそも、飛鳥時代の遣隋使・小野妹子が帰国するときに隋の国からの贈り物が
紙で包まれ、紅白に染め分けた麻の紐が結ばれていた、それが掛け紙と
水引の起源で、やがて宮廷への献上品は紅白の麻の紐を結ぶようになったという
お話があるそうです。(水引に関しては、室町時代の日明貿易において明からの荷物に
かけられていた紅白の麻紐を日本人が勘違いし取り入れた、という説もあります。)

水引は自分と相手の心を結ぶもの、送る品物に紙を掛けるのは、白い和紙で包むことで
差し上げる側も身が清められ、さらに悪疫を遠ざけ、「穢れのないものを差し上げます。」
という意味があるのだそうです。

単に無駄や見栄というわけではなく、そもそもは相手も自分も大切にし、
品物を通じてお互いが結ばれ、心を寄せた表現でした。

「熨斗(のし)紙」と「掛け紙」 

【お祝い事=熨斗紙】

花結び御祝400.jpg....寿ご両家400.jpg
(花結び:繰り返し祝ってよいことに。 結び切り:1度で良いお祝 結婚などに)

進物・贈答品の品物を包装し、上に掛ける紙を一般的に「熨斗紙」と言います。
こちらは、左上にお祝いの意味を表す「熨斗(のし)」がつけられている
ことから、そのように呼ばれています。この熨斗はお祝い事にしか付けません。

のし=のしあわび のことで、昔はおめでたいことがあるとその慶びを
引き伸ばそうと、酒の肴に魚介類を食べてお祝いしました。
その酒宴で欠かせなかったものが、「のしあわび」。あわびを薄くそぎ切りして
引き伸ばし、干したものだったそうです。

この「のしあわび」は紙に包んで持ち帰ることができたため、欠席者に渡すことも
出席者が持ち帰ることもできました。
ある種お祝い事の、象徴的なものだったのですね。

この「慶びごとを引き伸ばす」意味が広く解釈され、後にあらゆる一般的な
お付き合い・お中元やお歳暮などにも用いられるようになりました。

のし(のしあわび)は、慶びを運んでくれるもの。そのシンボルとして
お祝い事に使う熨斗紙の右上についているのです。



【弔事=のしなし】

東日本志....志関西400.jpg
(東京など東日本に多い黒白の水引と、近畿他西日本に多い黄白の水引)

上記のことから、慶びごとではない弔事には「のし」はつきません。
ですので、熨斗紙と言わず、「掛け紙」と呼びます。


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